空白を恐れる私たち
ちょっとした待ち時間にスマホを取り出す。 トイレの中でもニュースをチェックする。 テレビを見ながらSNSを見る。
私たちは、一瞬たりとも「何もしない」ということができなくなっています。 空白の時間が怖くて、常に情報を詰め込んでいないと落ち着かない。 それはまるで、止まったら倒れてしまう自転車のような生き方です。
でも、1月の祝日くらいは、一度ペダルを漕ぐのをやめてみませんか?
「ドルチェ・ファー・ニエンテ」
イタリアには「Dolce far niente(何もしないことの甘美さ)」という言葉があります。 何もしないことは、怠惰でも退屈でもなく、甘美で豊かな喜びであるという考え方です。
テラスで風を感じながら、ただ通り過ぎる人を眺める。 ソファに沈み込んで、窓から入る陽の光を楽しむ。 そこには目的も生産性もありませんが、確かな「生の実感」があります。
七命図の視点でも、何もしない時間は「無」ではなく「有」です。 自分自身の気が満ちていく、濃密な時間なのです。
退屈の向こう側
スマホを置いて、テレビを消して、何もしないでいると、最初はソワソワするかもしれません。 「退屈だ」「時間を無駄にしている」という焦りが襲ってくるでしょう。
でも、その退屈の向こう側に、本当の静寂があります。 頭の中のノイズが消え、自分の呼吸の音や、遠くの車の音が聞こえてくる。 その時初めて、あなたは「今、ここ」に帰ってくることができます。
自分を取り戻す祝日
忙しさに流されて、自分が何を感じ、何を考えているのかさえ分からなくなってしまう日々。 何もしない時間は、そんな迷子の自分を見つけ出すための時間です。
今日は、何もしないことを「する」日。 そう決めて、贅沢な退屈を味わってみてください。 心の中にぽっかりと空いたスペースに、新しい風が吹き込んでくるのを待ってみましょう。
ラジオで聴く(声の温度)
文字とは少し違う温度で、 同じテーマを静かに話しています。 夜に向いているかもしれません。
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手元に残す(七命図)
迷ったときに、 同じページへ戻れるように。 七命図としてまとめた形もあります。
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