冬の朝、自分を責めていませんか?
布団から出るのが辛い季節ですね。 目覚まし時計の音に一度は気づいても、「あと5分だけ」と毛布を被り直してしまう。 そして、慌ただしく起きた後に、「またギリギリになってしまった」と小さな自己嫌悪から一日が始まる。
1月は、そんな風に「思うように動けない自分」を責めてしまいがちな時期です。 SNSを開けば、「朝活で人生を変える」「ロケットスタートを切ろう」といった、エネルギーに満ち溢れた言葉が飛び込んできます。 それらを目にするたび、冬眠中の熊のように動きの鈍い自分が、置いていかれているような焦りを感じてしまうかもしれません。
でも、どうか自分を責めないでください。 冬に活動量が落ちるのは、生物としてとても自然なこと。 むしろ、この時期に「夏と同じように動こう」とすること自体が、心にとって一番の負担になってしまうのです。
「夏基準」で自分を測らない
1月のメンタルを守るために、一番やらない方がいい習慣。 それは、「夏の自分を基準にして、今の自分を評価すること」です。
日照時間が長く、気温も高い夏は、身体も活動モードになっています。 その時の「できた自分」のイメージをそのまま冬に持ち込み、「なぜあの時みたいに動けないんだろう」と悩むのは、厚着をしてプールで泳ごうとするようなものです。
気圧も、気温も、日差しの量も違います。 環境が違えば、最適な過ごし方も変わって当然です。 「サボっている」のではなく、「冬仕様のモードに切り替わっている」。 そう捉え直すだけで、肩の荷が少し降りるのではないでしょうか。
根を張るための静かな時間
私が大切にしている「七命図(しちめいず)」という視点では、物事にはすべて「循環」があると考えます。 花が咲く時期があれば、葉を落とす時期があり、土の中でじっと根を伸ばす時期があります。
1月はまさに、「根を張る時期」です。 地上に見える成果や、派手な動きは少ないかもしれません。 でも、土の中では、春に芽吹くための準備が着々と進められています。
この時期に無理やり土を掘り返して、「まだ芽が出ないのか」と焦っても、根を傷つけるだけです。 今は、静かに土の中にいること。 内側にエネルギーを溜め込むこと。 それが、七命図という地図が示す、この季節の正しい歩き方なのです。
「何もしない時間」は「無駄な時間」ではありません。 それは、あなたの根っこを太く、強くするための、必要不可欠な養分の時間なのです。
「減らす」ことを意識する
では、日常の中でどう過ごせばいいのでしょうか。 この時期は、「何かを足す」ことよりも「何かを減らす」ことを意識してみてください。
たとえば、夜のスマホを見る時間を10分だけ減らして、その分早く電気を消す。 休日に予定を詰め込まず、半日だけ空白の時間を作る。 「やらなきゃいけないことリスト」から、急ぎじゃないものを一つ消す。
「頑張って動く」のではなく、「勇気を持って休む」。 これこそが、1月のメンタルを健やかに保つための最大の秘訣です。
温かい飲み物をマグカップに淹れて、ただ湯気を眺めるような時間。 そんな静かなひとときが、冷えた心を内側から解きほぐしてくれます。 効率や生産性といった言葉は、一度クローゼットの奥にしまっておきましょう。
冬には冬の、進み方がある
春になれば、自然と身体は動き出します。 蕾がほころぶように、あなたの中のやる気も必ず顔を出します。 だから今は、無理にエンジンをふかさなくて大丈夫です。
「今日はよく眠れた」 「ご飯が美味しかった」 それだけで、今日のあなたは十分すぎるほど満点です。
焦らず、急がず、あなたのペースで。 静かな冬の時間を、どうか慈しんで過ごしてくださいね。
ラジオで聴く(声の温度)
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