祭りのあとの静けさの中で
お正月飾りを片付け、七草粥を食べ、街がいつもの平日を取り戻していく頃。 ふと、胸の奥に冷たい風が吹き込むような、寂しさと後悔が入り混じった感情が湧いてくることはありませんか?
「休み中にあれもこれもやる予定だったのに、結局寝て終わってしまった」 「食べ過ぎて体が重い。自分に甘すぎたな」 「カードの明細を見るのが怖い……」
年末年始の高揚感(ハレ)から、淡々とした日常(ケ)へと戻るこの時期。 私たちは無意識のうちに、「日常に戻らなければならない」というプレッシャーを感じています。 その反動として、休みの間の自分を厳しくジャッジし、自己嫌悪に陥りやすくなっているのです。
それは「調整機能」のバグかもしれない
でも、少し冷静になって考えてみてください。 お正月にゆっくり休んだこと、美味しいものを食べたこと、家族や友人と笑い合ったこと。 それらは本当に「ダメなこと」だったのでしょうか?
七命図という視点では、物事には必ず「バランス」が必要だと考えます。 一年間走り続けた心と身体を緩めるために、年末年始という時間があったはずです。 だらけたのではなく、「緩める」という必要なメンテナンスを行ったのです。
今感じている自己嫌悪は、緩んだネジをまた締め直そうとする過程で起きている、心の筋肉痛のようなものです。 急激に日常モードに戻そうと焦るあまり、過去(休み中)の自分を否定することで、無理やりエンジンをかけようとしているのかもしれません。 それは、自分を律しようとする真面目さの裏返しでもありますが、少し心が痛いですよね。
「通常運転」に戻るだけで100点
1月の自己嫌悪を手放すために大切なのは、「マイナスをゼロに戻すだけで素晴らしい」と認めてあげることです。
増えてしまった体重も、使いすぎてしまったお金も、乱れてしまった生活リズムも。 今日すぐに元通りにする必要はありません。 1ヶ月、あるいは春までの時間をかけて、ゆっくりと調整していけばいいのです。
今日、朝起きて会社に行った。 今日、洗濯機を回した。 今日、野菜を少し多めに食べた。
そんな「いつものこと」ができたなら、もう十分にリハビリは順調です。 特別な成果を出そうとしなくて大丈夫。 この時期は、「普通に生活している」こと自体が、実はとても高度なことなのですから。
後悔を「次の楽しみ」に変える
もし、どうしても「あの時もっとこうしていれば」という思いが消えないのなら、そのエネルギーを未来への予約に使ってみましょう。
「読みたかった本が読めなかった」と悔やむなら、来週末のカレンダーに「読書デー」と書き込んでしまう。 「食べすぎた」と悔やむなら、美味しいサラダのお店を調べておく。
過去の自分を責めるためにエネルギーを使うのではなく、これからの自分を喜ばせるために使う。 七命図は「現在地を知り、未来へ進むための地図」です。 後ろを振り返って立ち止まるよりも、小さくてもいいから前へ一歩踏み出す方が、運気の流れも良くなっていきます。
あなたは、十分によくやっています。 お正月の楽しかった記憶は、後悔の種にするのではなく、今年一年を頑張るための温かい燃料にしてくださいね。
深呼吸をひとつ。 さあ、またここから、ぼちぼちと始めていきましょう。
ラジオで聴く(声の温度)
文字とは少し違う温度で、 同じテーマを静かに話しています。 夜に向いているかもしれません。
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手元に残す(七命図)
迷ったときに、 同じページへ戻れるように。 七命図としてまとめた形もあります。
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